Japanese
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特集 胸痛の全体像を知る
自然気胸
Spontaneous Pneumothorax
加藤 収
1
Osamu Katoh
1
1佐賀医科大学内科
pp.689-691
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900537
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・自然気胸は特発性,続発性気胸に分類され外傷性や医原性気胸は含まれない.
・診断に関しては病歴ならびに身体所見により診断することが重要であり,胸部X線写真にて確定診断する.
・突発性胸痛,呼吸困難および乾性咳嗽が特徴で,とくに若い細長体型の男性であれば,本疾患を考える.
・身体所見は患側の打聴診上,鼓音を呈し,呼吸音ならびに音声振盪の減弱を認める.
・軽度の虚脱であれば外来にて経過観察してもよいが,再発例や中等度,高度虚脱ならびに続発性気胸の場合は専門医に相談する.とくに緊張性気胸の場合は早急に対処することが重要である.
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