Practical Postgraduate Seminar
外来で行う臨床検査のやり方・読み方
屋形 稔
1
1新潟大医学部検査診断学
pp.387-390
発行日 1982年3月20日
Published Date 1982/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ.尿・泌尿器系検査(表1)
尿検査は外来の主たる検査で,方法もいわゆるdip and read方式の簡易化が高度に進んでいる.病的状態を敏感に反映するが,結果は直接的に診断につながるよりも,疾患分類に方向を与え,その他の検査を行う指針を与えるものである.
尿pHはアルカローシス,アシドーシスの推定に,尿蛋白は腎病変,蛋白代謝異常,尿路炎症の最初の手がかりを与える.尿糖陽性のときは血糖測定を必ず行つて糖尿の判別をする.尿量や尿比重の測定は水分の出納をよく反映するので,低栄養患者や老人で大切となる.沈渣は腎,尿路の感染,結石の診断に重要である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.