Japanese
English
臨床報告
胸部中部食道(Im)に発生した原発性腺癌の1例
A case of primary adenocarcinoma of the middle thoracic esophagus
𠮷中 平次
1
,
末永 豊邦
1
,
馬場 政道
1
,
田辺 元
1
,
松野 正宏
1
,
福元 俊孝
1
,
小田原 良治
1
,
加治佐 隆
1
,
西 満正
1
,
田中 貞夫
2
Heiji YOSHINAKA
1
1鹿児島大学医学部第1外科
2鹿児島大学医学部第2病理
pp.1143-1148
発行日 1981年7月20日
Published Date 1981/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207760
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はじめに
1978年10月の第25回食道疾患研究会の全国集計(表1)1)によると,食道の原発性悪性腫瘍11,782例のうち,扁平上皮癌が11,527例とその大部分を占め,腺癌は59例(0.5%)にすぎない.adenoacanthoma,mucoepi—dermoid carcinomaなどの類腺癌を含めた広い意味での原発性腺癌は117例で約1.0%であり最近の外国の報告1〜2%と同様その頻度は少ない.
われわれは,食道固有粘液腺に原発したと考えられる胸部中部食道の腺癌1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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