Japanese
English
臨床報告
裂孔ヘルニアを合併した下部食道の原発性腺癌と思われる1例
Primary adenocarcinoma of the lower esophagus associated with hiatal hernia
吉中 平次
1
,
西 満正
1
,
末永 豊邦
1
,
川崎 雄三
1
,
末永 博
1
,
金子 洋一
1
,
愛甲 孝
1
,
加治佐 隆
1
Heiji YOSHINAKA
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.1139-1145
発行日 1982年7月20日
Published Date 1982/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208088
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はじめに
第25回食道疾患研究会の集計によれば,食道の原発性悪性腫瘍のうち腺癌の頻度は約0.5%である.
最近われわれは,hiatal herniaを合併した下部食道の原発性腺癌1例を経験した.発生母地として食道噴門腺(表在腺)が考えられた.以前著者らは,食道固有粘液腺(深在腺)由来と思われる胸部中部食道の原発性腺癌について報告した1)が,それとの対比や文献的考察などを加えて報告する.
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