Japanese
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特集 胆道ドレナージに伴うトラブル
PTCDのトラブルと対策
PTCD: Prevention and treatment of its complication
平形 征
1
,
鈴木 文直
1
,
諏訪 敏一
2
,
土屋 信
3
Susumu HIRAKATA
1
1埼玉がんセンター放射線部
2大宮赤十字病院外科
3千葉市立病院外科
pp.1395-1399
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207526
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はじめに
われわれが胆道疾患のX線診断に,初めて手をつけた頃,経口法,あるいは,経静脈法によつては,全く造影不能である閉塞性黄疸症例に,諸先輩達が苦労し,一般化した,経皮経肝的胆管造影法(PTC)を試みて,その明瞭なX線写真に眼を洗われる思いをしたものであつた1-4).一方,胆汁の鬱滞のため拡張している胆管に,造影のための穿刺針が到達しているにも拘らず,これをそのまま,胆汁drainageのための方策として利用し,患者の状態を改善する事のできぬもどかしさも感じていた.
近年,われわれは,PTC施行時に一般的に使用されている,21G(直径0.8mm)の造影針内を容易に通過する,先端部のみ屈曲性の,特別製guide wireを工夫した.造影針によつて,胆管の穿刺がなされれば,このguide wireによつて,直径2mm程度の細い胆管からも,catheterの挿管が容易である5-7).
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