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特集 胆道ドレナージに伴うトラブル
内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincteropapillotomy)のトラブルと対策
Complications & its management of endoscopic sphincteropapillotomy
相馬 智
1
,
小野 美貴子
1
,
藤田 力也
2
Satoru SOHMA
1
,
Mikiko ONO
1
,
Rikiya FUJITA
2
1杏林大学医学部第1外科
2昭和大付属藤が丘病院内科
pp.1401-1407
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207527
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はじめに
内視鏡的乳頭括約筋切開術endoscopic sphincteropapillotomy(EST)は,内視鏡直視下に乳頭を切開する方法であり,1973年に臨床応用1-3)がはじめて可能となつた.以来既に全世界で10,000例をこえる臨床例があると考えられる.最初遺残胆道結石に対する非手術的方法として出発した本法も,その後適応が拡大され,papillary stenosisやmalignancyに対するpalliation4)にまで行なわれるようになつた.これらの適応に対しては外科側からの批判や疑問がおこるようになつた.更には症例数の増加にともない,合併症もふえるようになつた.本稿では適応と意義についての考えをのべ,合併症とその対策について論ずることにする.方法については前著を参照されたい.
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