Japanese
English
特集 Iatrogenic Abdominal Trauma—その予防と対策
PTCDによるIatrogenic Trauma
Iatrogenic trauma due to transhepatic biliary drainage
二村 雄次
1
,
早川 直和
1
,
神谷 順一
1
,
塩野谷 恵彦
1
Yuji NIMURA
1
1名古屋大学医学部第1外科
pp.1059-1065
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209081
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当科における最近2年6ヵ月間のPTCD,PTCD瘻孔拡張術の合併症を検討した.合併症は8例に9件発生し,内容は胆道出血3件,カテーテル逸脱3件,カテーテルによる癒孔穿破1件,カテーテルによる胆管穿孔1件,ショック1件であつた.すべてカテーテルによる処置や再度のPTCDなどで対処でき,緊急手術例や死亡例はなかつた.
十分な胆管造影像から適切な穿刺部位を決定した上で,影像下直達法によつて前腹壁あるいは前胸壁からPTCDを行うという方法の利点を強調し,また,合併症の発生即ち緊急手術という考えは改められるべきであることを述べた.
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