Emergency Care—Principles & Practice・13
腹部外傷
川嶋 望
1
1前:国立長崎中央病院救命救急センター
pp.1153-1158
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207494
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改めて分類するまでもないが,腹部外傷にはその損傷の原因となつた「鋭的外傷」と「鈍的外傷」,その病態から「出血」と「腹膜炎」に大別される.そして腹部外傷に対する初療も,他の外傷や救急疾患と同様に,すみやかにバイタルサインを把握して,必要があれば初期呼吸器管理・循環器管理を行なつて,必要な臨床検査を行なつて手術の要否を判断し,早急に治療体制を整えることが重要である.また,多発損傷においては治療の優先順位を定め,損傷の程度によつてはそれぞれの損傷に対する応急処置が必要になることもあろう.
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