Japanese
English
特集 閉塞性黄疸—最近の診断法の進歩
血管造影でどこまでわかるか
Angiographic evaluation of obstructive jaundice
有山 襄
1
,
池延 東男
1
,
炭田 正孝
1
,
白田 一誠
1
,
島口 晴耕
1
,
白壁 彦夫
1
Joe ARIYAMA
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.1126-1131
発行日 1980年8月20日
Published Date 1980/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207488
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はじめに
閉塞性黄疸の診断にもつとも有効な検査法は直接胆道造影である.黄疽例にPTCあるいはERCPを施行すれば,肝内胆汁うつ滞か肝外閉塞性黄疸か容易に鑑別できる.肝外閉塞性黄疸ならば,胆管閉塞部位と病変の質的診断までできる.血管造影の閉塞性黄疸の診断における役割は,直接胆道造影によつて悪性腫瘍による肝外閉塞性黄疸と診断された症例で,腫瘍の大きさ,原発部位,壁外伸展,切除可否の決定を行なうことにある1).血管造影を行なう肝外閉塞性黄疸は悪性腫瘍の症例に限られるので,胆道癌および膵頭部領域癌の血管造影と直接胆道造影の診断能を対比してのべる.
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