Japanese
English
特集 上部消化管出血—保存的止血法のトピックス
動脈塞栓療法
transcatheter embolization
Transcatheter embolization for control of massive upper GI bleeding
有山 襄
1
,
池延 東男
1
,
白田 一誠
1
,
島口 晴耕
1
,
三隅 一彦
1
,
須山 正文
1
,
白壁 彦夫
1
Joe ARIYAMA
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.1081-1087
発行日 1981年7月20日
Published Date 1981/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207748
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はじめに
1972年,Röschはvasopressinの動脈内持続注入で止血できなかつた胃潰瘍からの出血例に,患者の自家凝血を血管造影のカテーテルを介して動脈内に注入し,出血動脈を塞栓して止血に成功した1).以後,消化管出血の動脈塞栓術による治療の報告が多数,発表された.本法は消化管出血の治療に有効な方法である.出血動脈径に関係なく止血が可能で,一般状態の悪い患者にも施行できる.合併症もほとんどない.
われわれは過去6年間,血管造影による消化管出血の治療を行なつてきたので,その適応,施行方法および効果について報告する.
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