Japanese
English
特集 大腸癌根治手術の再検討—ポリペクトミーから拡大郭清まで
直腸癌における拡大郭清の意義
拡大郭清と機能障害
The disturbance of urination, defecation and sexual function following extended lymphnode dissection for carcinoma of the rectum
江口 英雄
1
,
大木 繁男
1
,
大見 良裕
1
,
辻仲 康伸
1
,
中村 清
1
,
土屋 周二
1
Hideo EGUCHI
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.1014-1019
発行日 1980年7月20日
Published Date 1980/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207474
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,直腸癌に対し種々の根治手術が選択されるようになつたが1-5),病巣の広範な切除と完全なリンパ節郭清が必要であり,拡大郭清がひろく行なわれるようになつてきた6-8),しかし一方において,排尿機能・排便機能・性機能障害が生じやすい結果ともなり9-13),根治性を保ちつつ,これらの機能障害を最少限にとどめる方策が今日の課題といえる.本稿ではこの問題の解決の第一歩として自験進行直腸癌根治術後におけるこれらの機能障害の実態を述べ,考察を加えてみたい.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.