Japanese
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特集 術中・術後の出血
臓器切除と出血
肺
Pulmonary resection
米山 武志
1
Takeshi YONEYAMA
1
1国立がんセンター外科
pp.1217-1223
発行日 1979年8月20日
Published Date 1979/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207253
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はじめに
肺切除術の対象は炎症性疾患から悪性腫瘍へと移行した.肺切除の手技は肺結核症の外科で確立され,その基本術式は肺癌肺切除においても同一であるが,術中出血に注目した場合,いくつかの特異点があげられる.
炎症性疾患で遭遇する胸膜止血処置の困難性は,肺癌の場合には少ないが,後者の場合は肺門部病変の完全郭清や胸壁・心嚢・横隔膜の合併切除などの操作が要求され,高年齢者の組織脆弱性と相俟つて,不測の血管損傷を惹起する危険が高まる.また,術後病態に与える出血の影響も大きい.
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