Japanese
English
臨床報告
結腸エンドメトリオージスで腸閉塞をきたした1例
A case report of intestinal obstruction caused by colonendometriosis
石原 歳久
1
,
大原 敬二
1
,
山崎 東
1
,
翁 伯東
1
,
富田 一郎
1
,
綿貫 喆
2
Toshihisa ISHIHARA
1
1社会保険大宮総合病院外科
2慈恵医大第1外科
pp.745-748
発行日 1979年5月20日
Published Date 1979/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207171
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はじめに
子宮内膜が異所性に発育し増殖する状態を子宮内膜症(エンドメトリオージス)という.この疾患の特徴は,組織学的には良性疾患でありながら,腫瘍に類似した性格を有し女性の内外性器はもとより,腹腔内臓器をはじめ全身のあらゆる部位に播種または転移をする.またエストロゲンの関与を受け月経周期に同調して発生局所の出血と続発する癒着,硬結,浸潤,瘢痕を起こす.
最近,私たちは,イレウスをきたした直腸エンドメトリオージスを経験したので,ここに若干の文献的考察を加えて報告する.
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