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特集 外科と血管造影—〈読影のポイント,鑑別のコツ〉
腫瘤性病変と血管造影
Mass lesion and its angiographic features
平松 京一
1
,
成松 芳明
1
Kyoichi HIRAMATSU
1
,
Yoshiaki NARIMATSU
1
1慶応義塾大学医学部放射線診断部
pp.593-610
発行日 1979年5月20日
Published Date 1979/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207156
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はじめに
腫瘤性病変に対する診断技術は,種々の新しい検査法の開発に伴って年々大きな発達をとげ,とくにnon-invasiveな検査として出現したCTスキャンや超音波断層の普及により,腫瘤の局在ならびにその性質をかなり明確に診断することも可能となりつつある.
しかし腫瘤の最終的な質的診断,栄養血管の同定,血管解剖における変異の有無,周囲への浸潤度,転移巣の有無などの検索には血管造影が不可欠であることは明らかであり,これらが外科的治療におけるアプローチつまり手術適応の決定や切除範囲ならびに血管処理の検討を容易ならしめるものであろう.
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