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特集 外科と血管造影—〈読影のポイント,鑑別のコツ〉
炎症性病変と血管造影
Inflammatory lesion and angiography
打田 日出夫
1
,
黒田 知純
1
,
中村 仁信
1
,
吉岡 寛康
1
,
徳永 仰
1
,
佐藤 正之
1
,
岡村 純
2
,
中尾 量保
3
Hideo UCHIDA
1
1大阪大学医学部放射線科
2大阪大学医学部第2外科
3大阪大学医学部第1外科
pp.611-622
発行日 1979年5月20日
Published Date 1979/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207157
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はじめに
炎症性疾患を診断する目的で血管造影を施行することは非常に少ない.通常は他の理由で血管造影が行なわれた際に,腫瘍と炎症性疾患との鑑別や,腫瘍病変に合併した炎症性変化を判定するために,炎症性変化の血管造影像を認識しておくことが必要となる.勿論,臨床的に炎症性疾患が疑われ,他の検査で確定診断ができない場合や,手術適応となる炎症性疾患での切除範囲や手術方法の判定のためには血管造影が適応となる.従つて炎症性疾患における血管造影の適応と血管造影像を把握しておくことが重要となる.本稿では腹部炎症性疾患における血管造影の手技上の注意点,適応と血管造影像について症例を呈示して解説する.
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