Japanese
English
臨床研究
腹壁創哆開症例の検討
The cases of abdominal wound disruption
松本 俊彦
1
,
扇谷 一郎
1
,
小沢 国雄
1
,
杉谷 通治
1
,
渡部 脩
1
,
城所 仂
1
Toshihiko MATSUMOTO
1
1順天堂大学医学部消化器外科
pp.1615-1620
発行日 1978年11月20日
Published Date 1978/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207063
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はじめに
術後腹壁創多開は外科医にとつて最も厭な術後合併症のうちのひとつであるが,術後管理の進歩した現在でもなお重篤な合併症としての地位を譲つていない.その発生頻度は,0.5〜3%11,13,15,18)であり,死亡率は11〜45%に達している1,11,15).教室では2,613例の腹部大手術中18例,0.69%に腹壁創多開を合併し,うち9例が死亡した.胆道,膵疾患に高率に発生し,黄疸例が多いのが特徴的であつた.
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