Japanese
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特集 食道癌手術の近況
食道癌術後管理のポイント
Postoperative care in surgery for esophageal carcinoma
森 昌造
1
,
葛西 森夫
1
Shohzoh MORI
1
,
Morio KASAI
1
1東北大学医学部第2外科
pp.1279-1285
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207023
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はじめに
かつて食道癌手術の直接死亡率は20〜30%程度の高率であり,また遠隔成績も良好とはいい難く,消化器癌の外科治療のうちでは最も困難なものの一つとされていた.近年,手術手技や術前術後管理の進歩によつて,国内の主な施設での直接死亡率は10%以下となり,5年遠隔成績も20%以上と著しい向上が認められてはいるものの,なお治療上の多くの困難性を含んでいる領域である.本稿では,われわれが通常行なつている手術に近接する術後管理の方法をのべると共に,若干の問題点について考察を加えることにする.
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