Japanese
English
臨床報告
食道癌根治手術後にみられた一過性尿崩症の1例
A case of transient diabetes insupidus after radical operation of esophageal cancer
栗谷 義樹
1
,
森 昌造
1
,
渡辺 登志男
1
,
木村 孝哉
1
,
酒井 信光
1
,
葛西 森夫
1
,
木村 時久
2
,
松井 邦昭
2
Yoshiki KURIYA
1
1東北大学医学部第2外科
2東北大学医学部第2内科
pp.1097-1100
発行日 1976年8月20日
Published Date 1976/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206575
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はじめに
尿崩症はその病因により,特発性,遺伝性,および続発性尿崩症に分類されるが,本邦報告例によれば続発性尿崩症はその約55%を占め,うち脳腫瘍によるものは約50%である7).とくに手術に続発したものは,術後補液や腎不全等の因子の関与により診断上の困難もあり,現在までに開頭手術を除き,心臓手術後にみられた尿崩症等数例の報告をみるにすぎず稀な疾患である1,9).著者らは中部食道癌根治手術後に続発した一過性尿崩症と思われる興味ある症例を経験したので報告する.
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