Japanese
English
臨床研究
小児虫垂炎の手術適応に対する考察
A study of operative indication for appendectomy in children
今泉 了彦
1
,
成味 純
1
,
阿部 泰恒
1
,
西頭 鈴子
1
Satohiko IMAIZUMI
1
1東京女子医科大学第2病院外科,小児外科
pp.91-95
発行日 1977年1月20日
Published Date 1977/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206664
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はじめに
虫垂炎は小児においてても頻度の高い疾患であるが1),その臨床経過や臨床像は成人と若干異なる点もあり,また幼小児では主訴や理学的所見がつかみ難く,諸検査も簡単に行なえない等の小児特有の不利な条件もあつて,その診断は必ずしも容易ではない.
幼小児では虫垂炎が早期に穿孔することは周知のことであり1-5),また穿孔性虫垂炎を保存的に治療したため定型的な臨床症状が覆い隠されて進行したイレウス,腹膜炎の状態で開腹することもしばしば経験している.今日でも手術時18〜45%の穿孔率が報告されている1,6,7).
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