Japanese
English
臨床研究
虫垂炎,特にリンパ濾胞腫大型虫垂炎の手術適応
Indication of surgical treatment for lymphoid appendicitis
田中 忠良
1
,
下井 利重
2
,
水田 英司
2
Tadayoshi TANAKA
1
1愛媛労災病院外科
2山口大学医学部第2外科
pp.865-869
発行日 1975年7月20日
Published Date 1975/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206286
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はじめに
いわゆるカタル性虫垂炎の手術適応に関しては議論の多い所であるが,軽症虫垂炎の中でもリンパ濾胞腫大型(以下リ—腫大型と略す)については,小児期の生理的現象とするもの1)と慢性虫垂炎の特徴的所見とするものがある2,3).このリ—腫大型と非特異性陽間膜リンパ節症との関連についてはすでに本誌に発表し,この型の虫垂炎が手術の適応であることを報告した4).その報告では病理組織学的検索を中心に述べたが,本論文では,これらの症例のアンケート調査で術後成績が満足すべきものであるかどうかを検討し,手術適応の可否をretrospectiveに論じてみたい.さらに臨床所見との関連についても言及し,症例を供覧する予定である.
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