Japanese
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臨床報告
膵石症を伴った多発性総胆管嚢胞に対する膵頭十二指腸切除施行例について
Successful pancreatoduodenectomy for a case of choledochal cyst with intrahepatic involvement and pancreas stones
成末 允勇
1
,
岡島 邦雄
1
,
戸谷 拓二
1
,
曽我部 興一
1
,
渡辺 泰宏
1
,
日覚 俊輔
2
Mitsuo NARUSUE
1
1岡山大学医学部第1外科
2倉敷第1病院内科
pp.1081-1085
発行日 1976年8月20日
Published Date 1976/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206572
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はじめに
先天性胆道拡張症(いわゆる総胆管嚢胞)は肝外胆道のみでなく,肝内胆管の拡張を合併することもあることから,われわれはこれらを5型に分類し,その治療法についても再三発表してきた1-3).本稿は,最近経験した多発性総胆管嚢胞(拡張症)に膵頭部膵石を伴つた稀有な症例を経験し,嚢胞膵部の炎症が高度であつたため,その根治的な目的から膵頭十二指腸切除を施行し,満足すべき効果がえられたので報告する.
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