Japanese
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臨床研究
Vater乳頭部癌と他臓器重複癌—自験3例と本邦報告例の検討
Multiple cancer on the papilla of Vater and the other organ
成末 允勇
1
,
岡島 邦雄
1
,
藤井 康宏
1
,
曽我部 興一
1
,
荒木 京二郎
1
,
石川 純
1
Mitsuo NARUSUE
1
1岡山大学医学部第1外科
pp.1041-1047
発行日 1977年8月20日
Published Date 1977/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206795
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はじめに
近年,Vater乳頭部癌は,低緊張性十二指腸造影,経皮的胆道造影,十二指腸内視鏡およびこれによる膵胆管造影,さらには直視下生検などによりかなり診断が容易になり,比較的早期の段階で根治手術がなされるものが増え,その手術成績も次第に向上してきている.しかしながら,稀ではあるが,十二指腸乳頭部以外の臓器にも癌の重複がみられることがあり,その治療にあたつて留意すべきことと思われる.われわれは最近14年間に乳頭部癌26例中3例に他臓器重複癌を経験したので,本邦の文献集計とあわせて報告する.
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