Japanese
English
臨床報告
Dubin-Johnson症候群を併存した胆石症の1手術例
A case report of cholelithiasis complicated with Dubin-Johnson syndrome
柳 郁夫
1,2
,
井出 裕雄
1,2
Ikuo YANAGI
1,2
,
Yasuo IDE
1,2
1日本医科大学第1外科
2私学共済下谷病院外科
pp.657-660
発行日 1976年5月20日
Published Date 1976/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206511
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はじめに
1954年,Dubin & Johnson1),Spring & Nelson2)により報告されたDubin-Johnson症候群(以下D-J症候群と略す)は体質性過ビリルビン血症の代表的疾患で,近年,わが国でもその報告例が増加しているが,黄疸,上腹部不定愁訴等を有し,胆嚢造影陰性または不良であることから,内科的疾患であるにかかわらず,かつては閉塞性黄疸と誤られ開腹されることがあつた3).
われわれは今回,急性胆嚢炎症状で来院したD-J症候群の患者に胆石を併存した症例を経験したので報告する.
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