Japanese
English
臨床研究
噴門部一食道移行部胃癌の臨床病理学的検討
Clinicopathologic study of gastric carcinoma of esophago-cardiac junction
山際 裕史
1
,
石原 明徳
1
,
浜崎 豊
1
Hiroshi YAMAGIWA
1
1三重大学医学部中検病理
pp.1161-1165
発行日 1975年9月20日
Published Date 1975/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206335
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はじめに
胃癌は組織発生学的には,主として腸上皮化生と関連する分化型癌と,非化生部由来の低分化型癌に大別して老えられつつあることは,周知の通りである.このこと自体は,胃内における発生部位のちがいにかかわらず,一部を除くとほぼ恒常的な事実である.しかしながら,低分化,分化型といいつつ,これを臨床的あるいは疫学的にみた場合には,幽門腺域,体部腺域によつて異なつていることはすでに他の論文に報告済である.
今回は,胃噴門で,腫瘍口側には胃粘膜を欠き,食道扁平上皮であるものについて検討し,他部位のものとの比較を行なつた.
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