Japanese
English
臨床報告
回腸に発生した神経鞘腫の1例
A case of intestinal neurinoma
松本 俊彦
1
,
高垣 衛
2
Toshihiko MATSUMOTO
1
1順天堂大学消化器外科
2太田総合病院外科
pp.768-772
発行日 1975年6月20日
Published Date 1975/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206272
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はじめに
消化管において神経鞘腫の発生はまれであり,とりわけ小腸に発生することはきわめてまれである.本邦では1938年に佐々木21)が空腸に発生した神経線維腫を報告して以来,十二指腸,空,回腸に発生した神経鞘腫,神経線維腫は27例の報告例をみるにすぎない.われわれは最近腹痛を主訴に来院し,イレウスの診断のもとに手術を施行し,術後の病理組織診断にて回腸神経鞘腫であることを確認した1例を経験したので報告する.
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