Japanese
English
臨床報告
腸間膜閉塞症の治験例—特にabdominal angina 2症例について
Cases of abdominal angina
篠崎 哲宗
1
,
赤岩 正夫
1
,
末永 英文
1
,
中山 和道
1
Norimune SHINOSAKI
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.1079-1084
発行日 1974年8月20日
Published Date 1974/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206110
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はじめに
腸間膜動脈閉塞症にも,急性に発症するものと,慢性経過をたどるものとがあり,一般に消化管の慢性乏血状態によつておこされる症状,あるいは特有な疼痛発作をabdominal angina,あるいはintestinal anginaなどと呼ばれ,この症状がしばらくつづくと,患者は突然に死亡.剖検では広範な腸梗塞が見出されるという1,2).
臨床的には食後に増悪する腹痛,下痢,嘔気,食慾不振,体重減少等広いsyndromeとして検討されてきている.
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