Japanese
English
症例
腸間膜血管閉塞症の1例
A case of mesenteric vessel obstruction
古本 雅彦
1
,
津田 昭次
1
Masahiko FURUMOTO
1
,
Shōzi TSUDA
1
1岡山労災病院外科
1Okayama Rōsai Hospital
pp.129-131
発行日 1962年2月20日
Published Date 1962/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202857
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
腸間膜血管閉塞症については1843年Tiedesmanがはじめて報告しているが,わが国では大正3年藤井の報告以来未だ40例に満たない.本症は急性腹症として外科的に重要な疾患である許りでなく,腸の広汎切除による術後の栄養問題にも多くの考慮を必要とする.また近年の血管外科の発達によるこの方面での新しい治療法の確立が要望されるという点でも興味深いものがあると思われる.
著者は最近胃切除後に発病した上腸間膜動静脈閉塞症に対して腸の広汎切除を行い,幸い救命しえた症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.