Japanese
English
臨床報告
先天性胆嚢欠損症の1例
A case of congenital absence of the gallbladder
小沢 国雄
1
,
渡部 脩
1
,
前川 武男
1
Kunio OZAWA
1
1順天堂大学消化器外科
pp.1061-1065
発行日 1974年8月20日
Published Date 1974/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206107
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はじめに
先天性胆嚢欠損症は,比較的めずらしい疾患の1つであり,過去の報告例をみると手術時あるいは,剖検によつて初めて発見されている.この術前診断は非常に困難であり不可能とさえいわれている.過去の報告例をみても,胆嚢造影にて胆嚢が造影されない為に,胆石症の診断にて開腹を行なつている例が,大半を占めている.本症例も術前に胆道系に関する種々の検査を行なつたが,胆石症の診断のもとに開腹し,先天性胆嚢欠損症であることが判明したので,文献的考察を加えて報告する.
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