Japanese
English
臨床報告
慢性透析患者に発生した胃・十二指腸出血の手術経験
On experience of surgical treatment for gastroduodenal bleeding in patients undergoing chronic dialysis
藤田 秀春
1
,
渋谷 明夫
1
,
向 仁一
1
,
尾内 善五郎
2
,
斉藤 靖人
2
,
神野 正一
2
Hideharu FUJITA
1
1金沢大学医学部第2外科
2恵寿病院人工腎臓センター
pp.681-684
発行日 1974年5月20日
Published Date 1974/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206043
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近の人工腎臓の普及にはめざましいものがあり,現在多数の患者がその恩恵に浴している.私共の施設では12名の患者に透析療法を行なつているが,その内3名に胃・十二指腸潰瘍の発生と大量の出血をきたし,いずれも手術的に治癒せしめ得た.これらの患者は原疾患である腎機能不全による障害はもとより,長期透析療法に起因する種々の合併症を伴つていることが多く1,2),その術前,術後の管理には特別の配慮が必要である.自験例を報告し,若干の考察を加えてみたい.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.