増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患
疾患別対処法
上部消化管
胃・十二指腸潰瘍出血
丸山 紀史
1
,
横須賀 收
1
Hitoshi MARUYAMA
1
1千葉大学大学院医学研究院消化器腎臓内科学
pp.228-231
発行日 2016年10月22日
Published Date 2016/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211379
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POINT
■アスピリン・NSAIDsなどによる薬剤起因性潰瘍が増加している.これらの薬剤使用にピロリ感染を伴った場合には3.53倍の潰瘍リスク増加がある.
■輸液や輸血などによって循環動態やヘマトクリット値,凝固系などの補正を迅速に行うことで,胃・十二指腸潰瘍出血に伴う死亡率の低下が得られる.
■非静脈瘤性上部消化管出血に対する第一選択は内視鏡的止血術であり,種々の手技と効果を理解することが重要である.
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