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特集 胃・十二指腸潰瘍の手術
大出血をともなつた胃・十二指腸潰瘍の手術はどうするか
Management of massive bleeding in gastroduodenal ulcer
紙野 建人
1
,
曾和 融生
1
,
山辻 英也
1
Kenjin KAMINO
1
1大阪市立大学医学部鈴木外科
pp.1095-1100
発行日 1967年8月20日
Published Date 1967/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204375
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Ⅰ.治療方針の決定
大出血をともなつた胃十二指腸潰瘍に遭遇した場合には,その出血の程度を判定して,止血救命に早期外科手術が必要であるか,あるいは待期保存療法で止血可能であるかを判定しなければならない.
上部消化管出血例の出血量判定基準として,いろいろの意見がのべられているが,大量出血例に遭遇した場合の救急処置である輸血をまず行なつて,その反応によつて判断する方法がもつとも実際的であると思う.しかしいろいろの臨床例の中には,早期外科手術か,待期観察かの判断に苦しむ場合も少なからずあり,また,どの時期で手術に踏み切るべきかは難しいことである.
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