Japanese
English
論説
乳腺粘液癌について
Mucous carcinoma of the breast
尾松 準之祐
1
,
三木 篤志
1
,
松沢 博
1
,
奥野 匡宥
1
,
曾和 融生
1
,
竹林 淳
1
Junnosuke OMATSU
1
1大阪市立大学医学部第1外科
pp.1577-1583
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205922
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はじめに
乳腺粘液癌は乳癌取扱い規約1)に於いて特殊型の1つに分類され,悪性度が低く,予後の良いことが知られている.しかし,その頻度が低いために,本邦では十分な報告がほとんどなされておらず,昨年第13回乳癌研究会の主題として取上げられるに至り,漸くその本体解明への門戸が開かれた感がある.
わが教室では,1961年以降現在までの約11年余の間に,両側乳癌3例および男子乳癌2例を含む231例の乳癌症例を経験したが,そのうち今回病理組織標本を検討し得た210例中,粘液癌は4例(1.9%)であつた.
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