Japanese
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特集 外科医のための臨床検査
胃癌手術と臨床検査
Clinical examination for operation of gastric cancer
西 満正
1
,
加治佐 隆
1
,
阿久根 務
1
,
永田 政幸
1
,
肝付 兼達
1
,
西瀬戸 紀征
1
Mitsumasa NISHI
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.1359-1366
発行日 1973年10月20日
Published Date 1973/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205896
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はじめに
胃癌の手術は諸家の努力によつて安全に行なわれるようになつた.全剔でも噴切でも手術死亡率は3%以下といつてよい.しかし,広汎な他臓器合併切除や超拡大根治手術の場合,または開胸・開腹を同時に行なわねばならない場合には5%以上の直死率は免かれないのが実状である.
手術にはその安全性が第一に要求されるが癌に対してはそれにも増して遠隔生存や延命効果がなければならない.すなわち安全なだけでは意味が少なく,正しい有効な手術が要求されるということである.胃癌の手術もその例外ではない.この要求に応える手術を行なうための臨床検査は大きく2つに分類できる.
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