Japanese
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特集 これからの外科
癌の手術療法の進歩—とくに早期胃癌,小胃癌の手術について
Development of surgical treatment for cancer:especially about and small gastric carcinoma
西 満正
1
,
関 正威
1
,
山野辺 孝雄
1
,
堀 雅晴
1
,
霞 富士雄
1
,
菅野 武
1
Mitsumasa NISHI
1
1癌研究会付属病院外科
pp.95-105
発行日 1971年1月20日
Published Date 1971/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205290
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癌の診療にたずさわるものにとつて,癌はどうしてできるのか,癌とはどんなものか,癌はどうしたらもつともよく治すことができるのかという第一義的な命題は一生涯つきまとつている.
癌の克服には癌の発生を予防することがもつともよいことに異論はなかろう.癌の予防の面では,放射能汚染や,あまたの公害をもたらしている近代文明はむしろ癌の発生を助長するものであろう.動物における発癌実験では,化学物質,ウイルス,ホルモン,放射性物質などいろいろな原因が発癌に関係していることが明らかにされてきた.そして癌化の本質的な追求は,超微細構造,酵素pattern,分子生物学などの分野でいろいろな新しい知見を生みだしている.
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