Japanese
English
特集 術後ドレナージの実際
泌尿器系手術後のドレナージ
Drainage of urological surgery
堀内 誠三
1
Seizo HORIUCHI
1
1東京逓信病院泌尿器科
pp.529-533
発行日 1973年4月20日
Published Date 1973/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205790
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
泌尿器科手術後のドレナージについては,他の外科手術と原則的に異なることはない.しかしその多くの手術は尿が絶えず流れている臓器に行なわれるので,この点に注意を必要とするわけであり,例えば尿管結石などの切石術後に尿が全く漏出しないように十分に創口を縫合することは,後に尿管の狭窄をきたし水腎症になる危険も少なくない.むしろ手術直後に尿が創口より流出する程度に縫合し,後腹膜腔の尿をドレーンにより体外に排出するほうが予後がよい場合が多い.このような点が一般外科手術と異なり,ドレーンの必要性も強く,また抜去の時期を考えねばならない点である.
泌尿器科手術とドレーンについて臓器別にのべてみる.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.