Japanese
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特集 術後ドレナージの実際
小腸・大腸手術後のドレナージ
Drainage following operation of the intestine
大内 清太
1
,
今 充
1
,
阿保 優
1
Kiyota OH-UCHI
1
1弘前大学医学部第2外科
pp.499-503
発行日 1973年4月20日
Published Date 1973/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205785
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はじめに
小腸・大腸の手術に限らず,腹腔内手術後にドレーンを設置することは,これによつて起こる種々の障害を考慮するとき,できるだけドレーンを必要としないような術式を選び,その挿入を避けたいものと思うのはわれわれ外科医の願望であろう.しかし実際上はドレーン挿入がきわめて有効的な場合もあるのであつて,例えば後出血の早期発見,血腫や膿瘍形成の防止,縫合不全などによる汎発性腹膜炎への進展防止など,害あるべきドレーンが却つて術後経過をスムースとし,よく救命への手段ともなることは事実である.
そこで小腸・大腸手術に際して,ドレーンの実際につきわれわれが日常行なつている方法など具体的に述べ参考に資したいと思う.
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