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特集 術後ドレナージの実際
肺手術後のドレナージ
Drainage procedure after pulmonary surgery
辻 泰邦
1
,
富田 正雄
Yasukuni TSUJI
1
1長崎大学医学部第1外科
pp.487-491
発行日 1973年4月20日
Published Date 1973/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205783
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はじめに
肺手術後のドレナージの目的は,胸腔内貯溜血液ないし滲出液の排除および陰圧保持による残存肺再膨張の促進にあり,肺手術後には不可欠の操作であることはいうまでもない.
日常,肺手術後に行なわれる胸腔ドレナージが適正である否かによって術後の予後は左右され,残存肺の再膨張の良否,術後血胸・膿胸などの合併発現に密接な関連性があることを認識する必要がある.胸腔ドレナージとは胸部外科手術後,外傷に起因した気血胸および膿胸などに排気あるいは排液の目的で用いられる方法であるが,ここでは,肺切除肺剥皮術を含めて開胸術後のドレナージを対象とした.
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