Japanese
English
論説
胆石症の胆嚢内胆汁細菌について
Bacteriological study in bile of cholelithiasis
吉川 澄
1
,
中原 数也
1
,
竹谷 弘
1
,
村上 栄一郎
1
,
伊藤 学
2
Kiyoshi YOSHIKAWA
1
1大阪厚生年金病院外科
2大阪厚生年金病院臨床病理検査科
pp.397-399
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205570
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はじめに
胆石症において,胆石形成と細菌との関連については,これまで種々検討が加えられているが,胆石の成因に関する細菌の役割は論議のあるところであり,またコレステリン系石とビリルビン系石の生成機序をこの点から同日に論ずることにはもちろん難がある.しかし胆石の存在が胆のうへの細菌の感染を誘発し,また細菌の感染は胆石症の治療を困難にすることは,われわれ臨床家にとつて,ゆるがせにできぬ問題である.われわれは胆石症患者の術前術後の化学療法の一助とするべく,大阪厚生年金病院外科で手術を行なつた胆石症患者について,胆石と細菌の関係,細菌の種類,および検出細菌の薬剤感受性についてのテスト等の検索を行なつたので,その知見を発表する.
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