今月の主題 外科から内科へのメッセージ
内視鏡下外科手術の現況と問題点
胆石症と胆嚢ポリープ
木村 泰三
1
,
桜町 俊二
1
,
原田 幸雄
1
1浜松医科大学第1外科
pp.899-901
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902721
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ポイント
●腹腔鏡下胆嚢摘出術は,腹腔鏡観察下にトラカール孔より入れた手術器具を用いて胆嚢を摘出する手術である.
●創の小さいことによる利点は大きく,胆石症と胆嚢ポリープに対する標準術式となりつつある.
●問題点は,すべての症例で施行できるわけではないことと,本法を始めて初期の術者には合併症の多い手術であることである.
●合併症としては,胆管損傷,血管損傷,腸管損傷などがあり,永続的障害を残すこともある.
●トレーニングシステムを確立し,安全性の向上を第1と考えた手技を行うことが望まれる.
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