Japanese
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特集 瘻—その問題点
気管支瘻膿胸に対する外科的療法—膿胸縫合閉鎖術を中心として
Surgical treatment for empyema with bronchopleural fistula:especially about the suture of cavity
畑中 栄一
1
Eiichi HATANAKA
1
1北里研究所付属病院臨床外科
pp.177-183
発行日 1972年2月20日
Published Date 1972/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205541
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はじめに
第44回日本結核病学会総会において,1958年より1967年までの10年間の成績をまとめた要望演題「気管支瘻をもつ結核性膿胸の治療」についての諸家の発表によると,外科的療法としては,胸膜肺切除,胸成+筋充,瘻閉+(剥皮)+胸成等が主な術式で,前処置としてはドレナージまたは開放療法が述べられた.私は同期間に行なつた膿胸縫合閉鎖術1)について報告したが,本文では1970年末までに施行した本手術59例について述べたい.
本術式は1960年に発表したもので,これと基本的には同じような考え方の術式を,Andrews2)は1961に発表している.
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