特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45
膿胸
飯田 守
1
,
瀬在 幸安
1
1日本大学医学部第2外科
pp.1014-1022
発行日 1979年6月20日
Published Date 1979/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207226
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■膿胸治療をめぐる最近の概況
膿胸の外科的治療にあたり,成人と幼小児では病態を異にするところがあり,成人でもその菌腫,時期により,また肺の状態等々,種々の条件によつて,種々の術式を単独にあるいは組合せて行なう必要があり,一定のpatternを作つての手術は不可能で,個々の症例によつて最も良い方法を行なうべきで,非常に難しいものとされている.
最近ではまた,小児の膿胸が増加の傾向にあり,治療および手術のタイミングが問題と思われる.したがつてここに成人と小児とにわけて述べてみたい.
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