Japanese
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特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
急激な経過を示した左臀部横紋筋肉腫の1例について
A case of rhabdomyosarkoma with widespread metastasis in postoperative course
志村 秀彦
1
,
久次 武晴
1
,
安藤 忠
1
Hidehiko SHIMURA
1
1九州大学第一外科学教室
pp.1129-1134
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205172
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はじめに
横紋筋肉腫については,1925年Abrikossoffが,筋芽細胞性筋腫(Myobrasten-Myom)と名づけて以来,この疾患に,医家の関心が寄せられてきたが,我が国でも,外国と同様,非常に稀なる疾患であるので,今なお,他の悪性軟部腫瘍と同じく,その治療法および予後に関しては,確立されたる方針がない.
今回,直接打撲が誘因となつたと考えられる左中臀筋原発の,横紋筋肉腫1例について,約3カ月にわたり,経過観察を行なう機会を得たので報告し,考察を行なつた.
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