Japanese
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特集 腫瘍の病理と臨床
論説と症例
第三脳室を占有した視床背内側後部アストロサイトーマの1手術例
Surgical removal of the astrocytoma arose in the posterior dorso-median nuclei of the thalamus, and grew into the 3rd ventricle
古和田 正悦
1
,
三浦 玄太郎
1
,
田中 輝彦
1
Masayoshi KOWADA
1
1東北大学医学部第二外科教室
pp.953-957
発行日 1970年7月20日
Published Date 1970/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205144
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視床腫瘍は第三脳室底を侵して対側に至るか,広範に墓底核を浸潤するか,または脳室系をいわゆるsubep-endymal spreadingするのが大半であるが,中には少数ながらも,二次的に第三脳室内に限局して発育する場合のあることが報告されている4)8).最近,われわれは視床背内側後部に原発し,第三脳室をほとんど占有したアストロサイトームの症例を経験し,第三脳室腫瘍や松果体腫瘍等との鑑別,手術方法について若干の考察を行なつたので報告する.
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