Japanese
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特集 手術と出血対策Ⅱ
小腸手術における出血対策
The management of hemorrhage in the small bowel Surgery
砂田 輝武
1
,
佐野 開三
1
Terutake SUNADA
1
1岡山大学医学部砂田外科教室
pp.349-352
発行日 1970年3月20日
Published Date 1970/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205056
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はじめに
外科手術においては,出血は多かれ少なかれ不可避のもので,苦い経験を有している人も稀でなく,したがつて外科医にとつて出血はもつとも関心の深いところである.出血はまた輸血血液の問題にも関連して,手術操作自体をも規制する重要な一因子であるといえる.
手術時における出血の他,外科手術合併症としての出血ももつとも多いものの1つであり,しかもこれらの大多数はいわば手術の過誤に属するものということができ,生命の危険にかかわる重大事となる場合が多い.したがつてこの出血に対する予防と対策は,外科医として習熟しなければならない最初にして最終の命題であるともいえる.
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