消化管出血に対する診療-JGESガイドラインをふまえて
小腸出血に対するアプローチ
矢野 智則
1
1自治医科大学 内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
消化管出血
,
X線CT
,
内視鏡的止血
,
カプセル内視鏡法
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Capsule Endoscopy
pp.321-326
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017145700
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上部・下部消化管内視鏡で原因不明の消化管出血では,まずdynamic CTを行い,異常所見を認めれば近い挿入経路からバルーン内視鏡,認めなければカプセル内視鏡を行う.カプセル内視鏡の結果に応じて,内科的治療,外科的治療,経過観察か,必要ならバルーン内視鏡やメッケル憩室シンチを行う.バルーン内視鏡には先端アタッチメントを装着し,持続出血例では経口挿入を選択する.出血源を同定するために,マーキングクリップや,浸水観察,gel immersion endoscopyを使用する.小腸血管性病変の多くは内視鏡治療が可能だが,拍動性の有無に着目した小腸血管性病変の内視鏡分類に基づいて止血方法を選択する.
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