Japanese
English
論説
総腸間膜症の経験—自験例80例と本邦文献例の統計的観察
The experience of the mesenterium commune
木下 公吾
1
Kogo KINOSHITA
1
1共立病院外科
pp.1712-1716
発行日 1969年12月20日
Published Date 1969/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205003
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はじめに
総腸間膜症とは,盲腸および結腸が小腸と共通の遊離腸間膜を有し,可動性になつている内臓奇形である.
胎生学的には,Sandera1)によれば.胎生第5〜11週の間に腸管は回転機転を経た後に固定するが,その第2,3期の回転および固定の異常として総腸間膜症が現われる訳で,その最も高度な時は,横行結腸の中部まで遊離腸間膜を有し,これを回結総腸間膜症といい,その軽度なものは,盲腸および上行結腸の一部が小腸と共通の腸間膜を有し,これを回盲総腸間膜症という.
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