Japanese
English
論説
胸壁皮下バイパス代用心臓の研究
Subcutaneously exteriorized artificial heart
田辺 達三
1
Tatsuzô TANABE
1
1北海道大学医学部第二外科
pp.1541-1549
発行日 1969年11月20日
Published Date 1969/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204980
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はじめに
種々な疾患によつて代償不全に陥り,内科的処置によつて改善のみられない不全心に対する機械的循環補助,または代用心臓装置の必要性は今日増大してきている.一時的または短期間の循環補助の方法としては種々な補助循環(assisted circu-lation)の研究が続けられており,一方長期間または永久的応用の方法としては代用心臓(artificial heart),または同種心臓移植の研究がすすめられている2).
そのうち代用心臓の研究としては代償不全に陥つた心臓を完全に切除し,その心?内部にポンプを含有する代用心を移植する研究と,代償不全心には手を加えず左心を流れる血流を変え循環を補助する胸腔内バイパスポンプの研究,または副心臓(auxiliary ventricle, booster heart)の研究とに二大別される.
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