Japanese
English
特集 Encephalopathyの臨床
腎不全とEncephalopathy
Renal failure and Encephalopathy
宍戸 仙太郎
1
,
杉田 篤生
1
Sentarô SHISHITO
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
pp.1599-1605
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204712
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はじめに
腎不全は,急性および慢性腎不全に分けられているが,そのいずれの経過中にも中毒様の脳症状を発することがある.これは,尿中に排泄されるべき物質が,腎機能不全のために血中に蓄積して起こるものと考えられ,この症状を尿毒症と呼んでいる.しかし腎不全に伴つて起こる脳症には,古くは次の2型が分類されていた.
1)慢性糸球体腎炎または慢性腎盂腎炎などの両側性腎疾患が進行し,血中尿素窒素(BUN)の上昇とともに頭痛,悪心,嘔吐などが現われるが,それは比較的緩徐に進行し,最後には昏睡に陥つて死亡するもの.
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