Japanese
English
論説
消化性潰瘍244例についての術後長期の遠隔検査成績
Long term follow-up results in 244 cases of surgical treatments for peptic ulcer
白鳥 常男
1
,
関根 毅
1
,
塚本 長
1
,
菅原 俠治
1
,
黒田 俊
1
,
岡林 敏彦
1
,
斉藤 禎量
1
,
横山 成樹
1
,
伊藤 昭治
1
Tsuneo SHIRATORI
1
1東北大学医学部槇外科教室
pp.1485-1493
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204694
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はじめに
今日,外科学の進歩と相俟つて胃切除術は安全に,かつ広く普遍的に行なわれている.しかしながら,胃切除後に種々の愁訴を残すものも少なくなく,例えばダンピング症候群,貧血,過酸および術後の潰瘍の再発などが,いろいろの角度から検討されてきている.
さきに,われわれは昭和16年1月から40年12月までの25年間に教室で手術した消化性潰瘍1210例のうち469例についてアンケートによる術後遠隔成績を報告1)した.その後,さらにこれらの症例について直接来院を求めたところ,244例について臨床検査を施行することができた.今回はこれら術後長期例の遠隔検査成績を中心に胃切除後の後遺症の実態について若干の考察を加えて報告する.
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