Japanese
English
論説
腎血管性高血圧症—外科的治療の成績と問題点
Renovascular hypertension:critical evaluation of surgical treatment
稲田 潔
1
,
勝村 達喜
1
,
平井 淳一
1
,
九冨 勝美
1
,
林 繁樹
1
Kiyoshi INADA
1
1岡山大学医学部砂田外科教室
pp.1475-1484
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204693
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はじめに
腎血管性高血圧症は高血圧症の一部をしめるのみであるが,外科的治療により根治しうる点で臨床的に重要であり,最近選択的腎動脈造影術あるいは放射性物質によるレノグラムなど,診断法の発展,普及によりようやく血管外科医のみならず一般臨床家の関心をよぶようになつた.すでに欧米では1000例以上の手術例が報告されているが,本邦ではまだ多数例についての報告は皆無である.著者ら1)はすでに数回にわたり本症について報告したが,その後経験した興味ある症例とともに,少数例ではあるが術後の遠隔成績を報告し,本症の外科的治療上問題となる点について述べ一般の参考に供したい.
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